【メモ】ノートや板書における記号法

 ノートをとる際や自分が黒板に書くとき、使う記号のルールが定まってる方が統一感が出ていいな、と思ったのでいろいろと整理しようと思います。あくまで個人的な規則で、主には数学について書いたり発表する場面を想定しますが可能な限り一般的な文書作成でも参照する形にします。板書におけるルールと文書作成おけるルールが混在していますが、文脈から判別してください。
思いついたらどんどん加筆します。

以下だ・である調。

文書の構造に関わるもの

〈Section〉

 Section は「一つの大きなまとまり」とし、これを使用する。例えば被覆空間について発表する際は

〈被覆空間〉
以下内容
……

のように書く。

[Subsection]

 階層的には Section の下で、具体的に内容を分解する際に使う(例えば[被覆の定義]のように)。

□ Subsubsection

 これは Subsection の内容の中で「ここでひとまとまりに分解した方がいいな」と感じた際に使う。
 本筋から少し離れる場合は大きな "[]" で全体を囲って代用する。

文書の内容に関わるもの

漢字とかなの使い分け

  • 基本的に漢字が連続する場合は可読性のために一方をかなにする、間に助詞を挟む、などの処理をする。
  • (要加筆)全て→すべて、即ち→すなわち、全く→まったく、成り立つ→なりたつ

句読法

  • 数学記号や英文などは「欧文的」、そうでないものを「和文的」とする。
  • 欧文的な文書は全角ピリオド "." および全角カンマ "," を使用し、和文的文書では通常の句読点を使用する。
  • 前項の例外として、「和文的, 欧文的」(半角カンマ + スペース)および「欧文的,【、】和文的」(全角カンマ【読点】)というルールを優先する。
  • そのほか、可読性の観点から柔軟に対応する。
  • 括弧については、その括弧が数式要素か地の文の要素かによって半角、全角を使い分ける。

強調

 黒板においては「 《hoge》」で、文書作成では角ゴシックや圏点で表す。

数学文書に特有のもの

枠つき定理環境

 Def(定義), Prop(命題), Lem(補題), Thm(定理), Cor(系), Fact(事実), Proof/prf(証明)は「枠付き定理環境」とし、下線とその下に縦棒を置くことで表現する。
 一文で終わる、補助的なものであるなどの場合は「下線のみ」で対応する。

枠なし定理環境

 Exm(例), Rmk(注意) は記号のみを置いて書く。ただし内容が長大になって本論と判別がつかない場合は大きい "()" で囲うことで差別化を図る。

その他の記号

  • 「証明終了」は中を黒塗りにしたハルモス記号で表す。

英語(言語)関連に特有のもの

文法性や容認性

  • 「無印」、「?」、「??」、「?*」、「*」でそれぞれ文法性(統語論的な適格さ)を 5, 4, 3, 2, 1~0 と点数化する。だいたい「*」の文を「非文」 と呼ぶ、ような気がする。
  • 容認性(語用論的な適格さ)は「ある種の文脈で不適格」なことを「#」で表す。

 この辺は言語学内でもいろいろ議論されるものなので、門外漢の自分は主に「*」を「非文法的」、「?」を「文法・容認度の観点から怪しい」ものとしてこの二つだけを使うことにしています