五月十六日

 親戚から大学進学祝いを「自由に使いなさい」という言葉と共に頂いた。額を言うのは憚られるが、まあだいたい僕が「ノーリスクで自由に使える」と言われたら仰天するくらいにはデカい額である。有難いやら、後ろめたいやら、複雑な気持ちになってしまう。期待に応えよう! と意気込んでみたいものの、そうそう人間の本質は変わらない。


 お金の使いみちが基本的に本しかない僕のような人間はそんな額をもらっても大抵本へ消えていく(最近の例外はiPadくらいである)が、如何せんついこの間それなりの冊数の本を買ってしまったので頂いた進学祝いの出番がない。残念。いやお金は取っておいて損のないものなのだが……。僕は大学生兼受験生だから参考書というのも使い道としては立つのだが(例えば**会の過去問など)、僕がUT再受験生だと知っているのはツイッターのフォロワーと僕自身以外にいないわけで、純然たる進学祝いとして頂いたお金を参考書に使うのは道徳的に悪であるように思う。

 まあ買うとすれば数学の本が有力だと思う。ちょっと高いけど手元に置いておきたい本、森田さんの『代数概論』とか、『曲面の幾何構造とモジュライ』みたいな高いけどちょっと興味のある本とか、買っちゃうか〜〜〜て感じ。どうもどうも上流階級から生まれた上流階級太郎です。


 まぁ東大は理科が課題て感じですね。結局現役のときの課題とさしたる差はなく。頑張っていきます。合格して既成事実を作れば官軍なので。


 あと最近は小説に興味があって、色々な小説表現や、逆に言語哲学方面など色々と考えています。こっちはぼちぼち形として小説が書けたらいいねって感じ。僕の思想的興味は「言葉」にあるっぽい。


 まぁそんな感じです。学校がないので知的に満足できる最近の生活は結構嬉しいです。精神にとって非本質的な疲労を重ねなくていいので。