九月十八日

 こんばんは。一週間おつかれさまでした。TV アニメ『トニカクカワイイ』の OP テーマ「恋のうた」は Yunomi さんの曲なのですが、めちゃくちゃいいですね。

箸にも棒にもかからない日記

知識欲とも呼べないキモい欲の話

 自分が勉強するモチベというか(自分の中で感じている)意義って、「自分が知って理解していることが昨日より増えてれば最高」というカスみたいな信念なんですが、本当に無節操なので """知識欲と呼ぶのもおこがましい謎のキモい欲""" じゃんという話になり知人と爆笑してました。要するに興味の向くままに知りたいし、知るとなればそれなりにちゃんと知識を整理したいんですよね(???「私のモットーは『広く浅くちょっとだけ深く』なんです」)。自分の頭の中が整えばそれでいいというか。体系的な雑学が欲しいんですよ。分かりますかね、この感情。
 まあとはいえ節操は無くても秩序はあるので、前にも話したんですが、白紙の状態の自分に色をのせていくという感覚でやってます。この説明、「すべてのことを理解するのは無理」という観念と「選べる色の有限性」が、「知識は繋がり合う」という信念と「色の混合」が、「知識の深さ」と「色の濃さ」とが対応していて意外と使いやすいモデルなんですよね。自分は結構気に入ってます(自分の中で言語化したものが上手く使えると嬉しいので)。
 そんなわけで、この前の日記の「もしかしてだけど教養ビジネスより俺らの方がキモいんじゃないの?」という話の続き物でした。

今月出た/来月出る新書のうち気になってるものの話

 独断と偏見で選んだ。新書は最高 yeah yeah.

『知的文章術入門』(黒木登志夫、岩波新書
 この手の「文章論」本てもう十分に使用に耐える本が何冊も(『理科系の作文技術』、『日本語の作文技術』、『論文の教室』etc…)出ているのにそこに加えるだけの独自性ってあるのだろうかとシンプルに疑問がある(あると思ったから出したのだろうけど)。

『批評の教室』(北村紗衣、ちくま新書
 これマジで気になる。フェミニズム批評の人です。超読みたい。

ユーゴスラヴィア現代史 新版』(柴宣弘、岩波新書
 前にふとユーゴスラヴィアの歴史を知りたくなったときに欲しいものリストに入れていたのだが、なんか買わないうちに新版になって出ていた。

『伝わる英語表現法』(長部三郎、岩波新書
 今月出たものではないけど復刊なのでカウント。

『物語パリの歴史』(福井憲彦中公新書
 ヨーロッパ史の本が増えるのはいい傾向でございます。

『はじめての精神医学』(村井俊哉、ちくまプリマー新書
 「精神医学」というジャンル提げて中高生向け新書が出るの凄くね。

『宗教図像学入門』(中村圭志、中公新書
 みんな大好き宗教(語弊)。まあでもなかなか良さそうよね。美術と接続できる話題だし。

東京都薬用植物園に行った話

 人間と買い物に行くついでに寄り道しただけですけど結構楽しいスポットでした。
 ケシやアサを栽培してる場所です。アヘン窟の原材料を覗いてきました。さすがに栽培してる場所の警備は堅牢で、鉄格子で二重に囲い上部には有刺鉄線、辺りにセンサーらしきものをいくつも配置し赤色ランプもありました。侵入にはなかなか骨が折れそう。一般客は二重の鉄格子の外から中を覗くというかたちなのですが、アサの葉がちゃんと""あの""アサの葉の形状通りで面白かったです。
 他にも「薬用植物園」というだけあって漢方薬や民間薬に使われる植物や有毒植物も見れました。作用する成分なんかも併記されてるので化学科とか薬学部の人間と行けばまた楽しいんだろうなあ。植物とか全然知らないので「クリスマスローズ」て名前で「心臓停止で死ぬ」のマジで最高だなとか考えながら見てたわ。何気に芍薬や牡丹、桔梗の実物を見たの初めてでした、ちゃんと四季を合わせればよかったなあ。あと、彼岸花はいつ見ても映える。あんないい花ないよな。
 あと香料や染料の区画もありました。オレガノとか初めて見た。
 温室にはカカオの木があり正直一番テンション上がった。俺は今日からカカオの実を実際に見た人間になれたので。ウツボカズラとかキャッサバ、インドボダイジュみたいな実物見るのは初めてのものばかりでした。植物園、楽しい。菩提樹を見れたのは非常に良かった。
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