二月十九日

佐藤心めちゃめちゃ可愛いです。佐藤心をよろしくお願いします。


 英文法の勉強をしてしゅがはの良さに目覚めてインターネットをしていたら終わった。最悪だ。
 もう少し目的意識を持って生きねばと思う。


 起伏のない一日だったので地元の駅を紹介する。わたしの地元X市は東京でも有数の辺境である。ちなみにわたしの家は市と同じ名を冠した駅(これ以降X駅と呼ぶ)に行くのに電車で三十分かかる。そこそこアホらしい。
 X駅は北口と南口の境界で時空が捻じ曲がっており治安がまるで違う。もはや空気からして違う。南口駅前通りは歩いているだけで死体の臭いがする。こうして日記を書いている今もX駅南口では死体が一つ増えているだろう。死の街、タナトス、死こそ救済であり恩寵、そういう世界がX駅南口である。
 ちなみにオタクショップが密集しているのも南口である。「ア**イト」と「ら〇ん*ん」と「と*らの*な」がある。ラブリーマイエンジェルゲー〇ーズは半年ほど前に閉店した。グッバイ。ほしい特典は大抵とらなので別に困らないのだけどどうせならアが潰れろよと思わんでもない。アはrotten girlsが跋扈しているのが苦しい。キッショイ三色チーズで空間を支配されたゲが恋しい。別に恋しくはないな、キモイだけだし。

 北口は打って変わって文化的である。それなりの大きさと品揃え(大きさと品揃えが別指標であることは紀伊國屋書店新宿本店を考えると理解が早い)のジュンク堂書店を抱えているのが大きい。ちなみにジュンク堂の名称は創立者の父の名が工藤淳であったことに由来する。他にはそれなりの大きさのオリオン書房ブックオフを抱えている。ジュンク堂書店の目の前にブックオフがある配置は資本家と労働者の縮図である。
 北口で特筆すべき点はスイーツ店の多さでありこれがなければX駅など人とビルの多いゴミ溜めである。実際歩いているとゴミの匂いがする区域があるので間違ってはいない。伊〇丹(ブルジョワジーを感じて発音できない)の地下にはブルジョワが搾取した金を恣にするためのスイーツ市場があり、また駅周辺にもその他スイーツ店が点在している。どの店も質がいいところに立川のスイーツ店に言及する価値がある。少し歩くがEggs'n Thingsもある。

 北口と南口の文化的断絶がお分かり頂けただろうか? なんの比喩でもなく時空の歪みから北口は現代の、南口には中世ヨーロッパの気質がある。蔵書の多い図書館があるのが北口であり、傘を盗まれた人間がチャリを爆走し突撃するのが南口である。大型家具屋があるのが北口であり、パチンコ屋の裏で白昼堂々カツアゲがまかり通るのが南口である。


 いかがでしたか? X駅は東京という人格破壊民主主義洗脳国家に残された、唯一の「暴力が支配する区画」です。おいでませ。