代数幾何ネット文献録【雑記】
どこにあるかよく忘れるので コピミズムの実践
成書系
- The Rising Sea
- Vakilの書いた代数幾何の本 スキーム論ベース 分厚いのであんまり読んでない
- Hartshorne, Algebraic Geometry
- 当然公式リンクではないのでご利用は自己責任で
- Hartshorne演習問題解答例(Chap.2まで)
- 筑波大学にあるやつ こういうのはリンク切れが怖いので欲しいときに DL しておくのがいい
- Solutions by Joe Cutrone and Nick Marshburn
- [Har] の solutions その2 ネット上では一番よくまとまってて、困ったときは見るといい
- J. S. Milne, Algebraic Geometry
- Milne の本 スキーム論のことは踏み込まず、幾何的な視点を大事にしている
- Fulton, Algebraic Curves
- Fulton の代数曲線論 古典寄りだけどちゃんと普通の代数幾何への導線もついてる 個人的にはちょっと難しい本だと思った(酒井とかの方が初等的に書くことに徹していて最初は読みやすかった)
- 『代数幾何学入門講義』
- 厳密にはネット文献ではないけど、ここから電子版が買える 持ってないので追加
- 同著者による『可換環とスキーム』が「共立講座 数学の輝き」シリーズで出版予定 いつ出るのかはよく分かりませんが情報として……(もしかしたらこっちの方が内容が厚く『入門講義』の電子版を買う必要はないかも)
サーヴェイ系
- 「代数幾何入門コース」
- 「代数幾何学ガイダンス」
- 松本さんのものと対照的に古典的なトピックの読み物
- Andreas Gathmannの講義ノート
- 代数幾何の入門。イメージを大事にしている記述が多く、「よく分からないな」と思った概念について読んでみるといいかもしれない。
- 同著者による可換代数のテキストも同様にイメージを重視した記述。
- Kedlaya の講義(MITOCW)
- 読むと面白いことが書いてある Problem も参考になる
サイト
- The Stacks Project
- The Rising Sea(サイト)
- Murfet が運営してるサイト 代数幾何の文献がいっぱい [Har] の注釈とかもある
- Cox のホームページ
- Toric とか Gröbner 基底など応用のトピックが多い
- EGA, SGA などのリンクが置いてある場所
- EGA や SGA(その他 Grothendieck の著作)はネット上に散逸しているのでこれもいつかまとめたいね(現代において果たして読む意義があるかと言われると……)
その他(関連があったり俺が興味持ったり)
- Matsumura, Commutative Algebra
- 奇特な人間が Matsumura をTeX 清書して公開している [Har] で頻繁に引用される Matsumura はこれなので持っていて損はない
- Notes on Grothendieck topologies, fibered categories and descent theory
- Vistoli による Grothendieck 位相その他もろもろのテキスト(FGA Explained の一部)
- Torsten Wedhorn, Adic Spaces
- Adic 空間についていろいろ書いてる
- 「Perfectoid空間論の基礎」
- Perfectoid 空間について日本語で書かれてる数少ないやつ
- 「可換環論の発展—ホモロジカル予想を中心として—」
- pantodon の組合せ可換代数のページ
- References が充実してる
20221214
書き出しが全然決まらなかったので特にない
まじで頭を使ったりとかものを書いたりとかのテンションでは全然ないのに勉強をしたい欲だけはあるので勉強してしまう 強迫観念に近い そういうことばかり
強迫 そう 強迫的な何かでしか動くことができないのに強迫的な何かに対して猛烈にストレスを感じてしまう そして人生に対して強迫性を持つことができない これらすべてが織り、重なり、包み込み、人生を無理へと変えてゆく
人生考えすぎという感じで笑えてきた
なんやそれ
ひさしぶりに『ハヤテのごとく!』を観た もはやパロディのノリには古臭さがあるが依然として好きなアニメだと思った 原作がよく分からない迷走をしていない時期に制作がはっちゃけたアニメなので質が高い OP 曲がいいんですよね
なんか書くことない気がしてきたから一旦ここで切る
20221210
なんか昨日ウイスキーかっくらって眠くなってきたらベルトをぶら下げて首吊って寝た 昼過ぎに起きたら下げてた場所が折れてるし顔打ってたし最悪 おまけにスマホはSIMカードを認識しなくなってた わけわからん
なんかもう全然頭働いてなかったし昨日マジで急に死みたいな感情になったのでもうだめでした 助けてください
頭終わってんのに授業後に地学の質問されてさらに終わった 金星の満ち欠けの問題で、まあなんか金星って近付くほど痩せて見えるよねみたいなやつ 天体はなんか結構説明が難しくて、金星が太陽の光を反射して見えている(ので見え方は地球—金星—太陽の位置関係に依る)こと、金星は地球と太陽の間でより早い公転周期で回っていること、などが頭で理解できても見え方のイメージが難しい 内合(地—金—太で並ぶ)のときに金星が見えなくなることは分かってもほかのときにどう見えるかというのがなかなか難しい
これは天体の(天球上の)みかけの運動も同じで、空の露光写真とか見たことあるオタクだと天体の軌跡が円みたいな軌道になる(北極星の周りでは反時計回りする)ことがわりとすんなり理解できるんだけど、逆にそういうの見てなくて問題解こうとすると結構むずい 天体分野は好奇心がアドになるんすよね
授業では三平方の応用をやった なんか計算するときに比で三平方してから戻すとか公約数で割っといて戻すとかいろいろ意識せずに使ってる計算の簡略が無数にあってそういうの教えるよりやってる最中に見つけていくものだと思ってたので最近いちいち言語化するはめになりつらい
岩倉文也・焦茶『あの夏ぼくは天使を見た』は、なんというか現状の岩倉文也の中で最もいいような気がする ぼくはもっと落ち着いて、普通に岩倉文也の詩や短歌を読んでいたいのに、出版社の持ち上げ方が絶妙にだめで、好きでない 最初は天使の偶像を美少女にするな! みたいな気持ちだったんだけど、むしろあらゆるもの、世界を満たすこの『何か』の代名詞としての天使であり、美少女もそのひとつに解体される その切断としての詩画 というのが見え、ニンマリとした
ぼくは正直なところ詩はよくわからず(前にも書いた気がする)、短歌の方が切れ味があっていい くらいのことを思っていて、でも岩倉文也の詩はすきだ 短歌的というか、短歌の主題をより膨らませたような感じがある なんやそのふわっとした感想
岩倉文也の短歌は私的なことからぐっと視線を俯瞰させるそういう力のあるものがあってこれがいい ぼくはなんかでかいことを言ってる短歌があんまり好きじゃなくてそれは小さな箱に無理に詰めているような違和感がある というのは作り始めのときにそういうでかくしすぎてうまく畳めない歌を作りがちだからなんだけど、たとえば
さらさらと硝子のかけらふる街の/どうしてぼくにこころはあるの
は結構でかくて
ほんとうはだあれも好きじゃないことの/きらきらと陽に透かす手のひら
は主観の動きにメリハリがあり、すごくいい
そこだけが冷たい自室しあわせはぼくの頭をこわしてしまう
なんかは極みです
要は無限性を31字の中で皮膚感覚の世界まで落とせるか、無限性と自分の半径5センチの世界を往復できるようなものにできるのかみたいなのが短歌の個人的な問題意識で、ここに選んだ以外にもそういう歌が非常に多くためになる
これはガキの欲求で、つまり逃避・退廃 そういった感覚を感覚のままに勝手な無限性にぶつけて昇華したいていう衝動で 青臭い 半径5センチだけが世界じゃないだろてのは織り込み済みで、半径5センチが世界の全てになる感覚が記述される
31文字で全部を逆転できる そういう力
なんか死にたくなって鬼ころしを飲みながら川にいった コスプレ女がいて、野球場の横の観客席? みたいなところに座って話した 手帳を一枚破いて短歌をあげたらしいのは覚えてるけどどんなのを書いたか忘れた ほろ酔いでものを書くなよ
海 海見たい 高校生の時の逃避先が決まって海で、精神が高校からずっと育ってないのでずっと海に行きたい
なんかもうほんとうにだめです
『周期と実数の0-認識問題』という本があって、中身はほとんどわからないんですが「なんか面白そう」とかのふわっとした感覚を超えて現代代数幾何を勉強するモチベを与えてくれるすごい本があります 後半とかほとんど何言ってんだかわかんないです
数学もここ最近ずっと停滞してます ずっと天井見てたら一日終わり感情も終わりて日が多くてまじで手につかないです
カス
それっぽい本を読んでそれっぽい感じをしていたらそれっぽい感じの全身FAKEになってしまった でもそれっぽくしようと頑張れていた時期があるのは貴重なのかもしれない
全然オチがつかない もうおわりでいいですか?
20221205 - xx
20221205
お久しぶりです。全然書いてませんでした。カス。殺してくださ〜い。
雑感
「なんか全部ズレてしまった」と思って戻そうとするけど日々の中でズレたものを日々の中で戻すのは難しく、そもそも別にズレてなかったのかなとかそもそも気の持ちようだろとか色々おもう。
でも普通に客観の話としてあと半年で院試だからまじでだらだらしてる暇無いしちゃんとリズムを意識して作らないといけない。
大学までの電車で数学できないのが癪だからせめて英語の勉強したい
院試受かんなきゃやばい(院試受かんなかったら精神科に入院する)んだけど絵も描きたいし院試とあんま関係ない数学--数理論理学とか組合せ可換代数とか--もやりたい。
やりたいことばっか。
上手く肩の力を抜いて生きることができない 高校のときはわりとそういうのを目指してたけど最近はなんか無理だなみたいなことを悟ってきたので取捨選択に重きを置くようになってきた。でもやっぱ性格的には色々なことをつまみ食いしたいタイプなので普通の人(誰?)よりは取捨選択が下手かもしれない。
性格に基づいて人を判断するというのは判断基準の選択の問題であって道徳性に差はないと思っている。「性格は向上させるべきであり、そうできないのは不適合者」という規範はなぜか緩やかに受け入れられているが「学力は向上させるべき。そうできないのは不適合者」は少なくとも公にしたら燃えるので非対称。
むしろ性格の方が変え難いので「人を見ます」みたいなの普通に倫理的悪だなみたいな気持ちになる。
いやなんか俺は「人の性格を見て付き合います」みたいな主張をすることで道徳的優位に立とうとする人が嫌いなだけなのかも。
バイトの話
塾講の方は冬期講習の時期になってきた。受験まであと2ヶ月だけどぼくはちょっとバイトの方に飽き飽きしてきた(というか院試もあるので本格的に他人のために割くリソースがない)のもあり意欲減退気味。でも中3にとってそんなのは関係ないのであと3ヶ月は頑張る。
(ぶっちゃけ普段は週一で冬期講習の時期に授業を詰め込む、というやり方より普段を週二にしてもらって通常サイクルの密度を高める方が効果あると思うんですけどね)
都立入試対策問題集、みたいなものもあるにはあるけどなんかイマイチ知識がハマってなくてモヤッとする。
証明難しいわりに面積比の知識少なとか関数全然的を得てないなとか。
問題探してて知ったけど文字と式の出題で証明を書かせるのは都立だけっぽい。他県だと証明の穴埋め+急値ばっか。
今年は都立分割後期入試の問題+ぼくが見ていて近いと思った道府県立入試を使ってこうかと思う。なんか無駄な頑張りをしている気もしてきた こういうの全部自己満なんだけど自己満するだけのモチベがあんまないってのがある。でも役に立たんテキストやらせるのもムカつくのでな。
今バイト用の資料作ってます ちょーめんどい。
やっと塾講の大事なことは生徒以上に生徒を理解することなんだなみたいなことがわかってきた。学習が遅すぎる。塾講の塾講が必要。
Not for meなイベント
社会を生きているとnot for meなイベントというものによく遭遇する。腐すことなくnot for meだなと言えたらいいけど、全体主義の圧力に対して小言のひとつも言いたくなる気持ちもある。
まあ君子危うきに近寄らず、小言を言いたくなるのも暴力性だと認識し沈黙するのが大事だなと最近は心を改めた。
どういう結論? おれもよくわからん。
文章を書く話
最近ちょっと他人向けにちゃんと文章を書く機会が多くて(この日記は他人向けではないのでちゃんと書いてないということ)『数学文章作法』基礎編・推敲編を読んだ。
昔読んだときより刺さってイテテテ……となった。文章に限らず教えるときもそうだけど、相手に自分の思考を移入するのは不可能で、「上手に解釈してもらう」のが大事になる。論理的に正しいだけではダメなんだけどムズいなと思う。
自分はあんま頭良くないので良くないなりにどういう風に考えるのかみたいな方法論が自分の中にあってわりとそれで(偏差値45~最上位くらいまでの子なら)上手くいくこと多いなと思うんだけどそもそもそういうラインにすら立ってない子にどうやって教えようかなみたいなのが最近の割とダイレクトな懸案事項です。
こういう子だと親も報告書読まず要求した持ち物は持たせずなのでほんとに面倒だなという気持ちになる。
『ある数学者の生涯と弁明』
久しぶりに読んだらやっぱ面白かった。ハーディの文章は最高だと思う。
数学の証明は,単純で明確な星座のようであるべきで,銀河に散らばる星くずのようであってはならない.
ここ本当に名文。
内容的には天才が年老いて失った創造的知性に対する嘆きの話なのでなんか共感とかは全然ない。でも面白いからすごい。
読書録
- 『数学ガール ゲーデルの不完全性定理』を読みました。
- 『秋期限定栗きんとん事件』上下、『巴里マカロンの謎』を読みました。
- 東畑開人『聞く技術聞いてもらう技術』を読みました。
- 木下龍也『オールアラウンドユー』を読みました。
2002-08-29
0829
今日はバイトの前に自分でもビックリするくらい精神が不安定になってやばかったです。シナモンを撫でました。自分でも多分にメンヘラ気質だと分かってはいたんですけど急に来られるとこっちも準備してないので困ります。
小学生の頃から、あるいは保育園の頃から、自分が生きている(現実の)平面とは別の場所にぼくの意識があるという感覚がずっとあって、いわゆる離人感なのか、よく分かりませんが、とにかくぼくはこの他者性と(精神が不調なときの)当事者性を反復横跳びしており、良くも悪くも正常に止まることができません。精神が不調なときもそれを見つめるぼくαがおり、その理性はぼくの中にあり、紛れもなく苦しむぼくの意識とそれを眺める意識が共存するので冗談でなく気が狂いそうになります。
ちなみに保育園の頃のぼくは「日常に色彩がない」という感覚で生きていて、なので日常の風景から色を得るということがなかなかできませんでした。今でも灰色がいちばん心が落ち着きます。あと、昨日と今日が違うこと、それでもなお連続しているということがよく理解できず、胡蝶の夢的な妄想によく囚われていました。このときの感性が削られなかったら本当の社会不適合者だったかもしれません。あるいはこの(今でもふとした瞬間に想起される)ノスタルジーを掴むために短歌をやっているのかもしれません。
もうすぐ九月ですね。いよいよ早く死なないとという気分になってきました。夏も終わりです。
死ぬ前にフォロワーとパンケーキ食べたい。BUMPは「生きるのは最高だ」って歌ってたけど別に生きるのが最高なことと死にてえことはなんも矛盾しねえよな!
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2022-08-24 - 2022-08-28
0828
新型コロナ後遺症で有名(?)なブレインフォグというやつ、なんか怪しいなあというか(易疲労感と鬱と脳の血糖値低下を区別できない)健常人の感覚っぽいなあと思いながら見てますがどうなんですかね。いや多分インフルエンザ脳症とか抗NMDA受容体脳炎みたいな後遺症もあるにはあるんでしょうけど有名になるほど頻繁に起きるとも思えないんですよね。神経学的には異常所見無いパターンが多いんじゃないですかね。抑うつ不安で容易に知能は下がるので。まあこうやってノイズも含めて包括的にキャッチするのが大事なのかもしれないですね。患者本人にとっては紛れもなく「異常」なわけですし。
そのような後遺症があるとして、実際のところ感染リスクは低賃金労働者の方が多いわけですからますますの格差助長に繋がりますよね。構造的暴力の一種だろうと思います。そもそも知能低下という自身に差し迫った問題が現れてやっと初めて騒ぎ始める人種はそんなこと分からんと思いますが。
どうでもいいですが、ブレインフォグの症状を見てるとぼくは中学の頃からずっとこんな感じだなあと思わなくもないです。言い方悪いですが後遺症が広まったらADHDに優しい社会になってくれそうですね。
なにとはいいませんが、その。
今日はお昼に知人とピザ食べ放題に行きました。一人1000円で今日一日のご飯が賄えたので嬉しかったです。その後は勉強したり生徒のテスト対策プリントを作ったりしました。
インターネットを見ないでいると自明な議論に終始する不快な人間を見ずに済んで健康にいいです。
0827
今日は10時間くらい寝てお昼に起きました。生活習慣壊れすぎだろ。その後は『ヴェーユ』などを読み進めて4時くらいにバイトに行きました。
塾って「なんかゴチャゴチャやってみて右往左往しながら答えを出す」て作業を訓練するのに向いてないんですよね。生徒にはそばに答えを知ってる「先生」がいてそんな面倒をするインセンティブがないし、こっちは金をもらっている以上そうしたことに時間を使うと「費用対効果が悪い」という話になってしまう。難しいですね。
なんか定期テストの範囲が減って二次関数の本当に最初までしかやらないんですが、そんなんでテスト作れるのかなという気持ちになります。
パワハラおじさん、「本人の生産性も低いし、周囲にも配慮する必要性が出て生産性を下げるが、当の本人は迷惑をかけまいとその場に残る」みたいな人種を排除する社会悪的なシステムなのかもしれません。いやこの場合生産性を下げるのはパワハラおじさんの方なんですけどね。労働者を「奴隷」と捉えるヴェイユの論はそのテーゼだけ見るとエッとなるけど、〈力のシステム〉論なども絡めて考えると納得できる部分が大いにある。
0826
あるいはハンナ・アレントを読むべきかもしれない。
『脳がつくる倫理』という本を知りました(倫理学文献情報)。
どうも消化器から出血しているようでしんどいです。今日は夕方まで体調も精神もすぐれなかったので夕方頃にのろのろと動き出してシナモンのぬいぐるみと日比孝之『可換代数と組合せ論』を買いにいきました。この本めっちゃ薄いくせに4400円もして財布に厳しいです。あと第1章の冒頭からちっちゃい(よくある)誤植があってズッコケました。シナモンくんのぬいぐるみはもう最高です。数学するぼくを見守ってくれます。
Figure 1. 全知シナモン
0825
朝に「風都探偵」第3話を観ました。戦闘がアツすぎる上に「仮面ライダーW」OPのアレンジが流れるの最高でした。ときめの顔もいいので今季たぶん一番期待してます。W、アツすぎる。
最近は冨原眞弓『人と思想107 ヴェーユ』(清水書院)を読んでいます。ヴェイユが「社会的ヒエラルキーにおいて軽蔑される者達」への真摯な、そして本能的な愛と共感に突き動かされた人生であったことが、よく分かります。工場体験、スペイン市民戦争と、まさに悲惨の最中にある人達とともに居ようとし、そしてまた本当の「不幸」の眼差しで思索するヴェイユには、ぼくが求めた〈現実〉の哲学があるように思います。『重力と恩寵』に感じた、透徹した現実への目線が、彼女の為人を知ることで厚みを増していく思いがします。
人間の魂と運命との関わり、また、その関わりにおいて、個々の魂がみずから固有の運命をどの程度まで形成するのかということ、転変きわまりない運命に翻弄される魂において、むごい必然がなにを変質させてしまうのかということ、徳性と恩寵の効能によってなにが無傷で残りうるのかということ、こうした主題をあつかうとき、虚偽は容易であり魅惑的でもある。傲慢、屈辱、憎悪、軽蔑、無関心、忘れたいとか知らずにいたいといった願望、これらすべてが虚偽を魅惑的なものにする。
とりわけ、不幸の正しい表現ほどまれなものはない。ほとんどの人間は不幸を描写するにあたり、社会的な失墜は不幸な人間の先天的な宿命である、と信じているふりをしたり、または、魂は不幸になっていても不幸の刻印を受けずにすむし、かならずしも思考が変質をこうむるとはかぎらない、と信じているふりをするからである。
すばらしい洞察すぎる。あらゆる社会的な議論はここから出発してほしい。
ヴェイユ、読んでいるとやはりポール・ファーマーやアマルティア・センのことが浮かぶ。この読書の糸はもっとつなげていきたいなあ。
今日は夕方からバイトをして、いまこの日記を書いています。
0824
インターネット隠居を始めました。やり方はツイッターのパスワードをデタラメに設定して自動入力を切ってログアウトするだけです。
SNSはインスタを家長むぎさんのストーリーなどを一日一回確認するのに使ってるくらいです。LINEは言われればインターネットの人にも教えてます。
今日のバイトは非常に賢い小学生を教えて楽しかったです。優秀な人でも本当に賢いかどうかって結構話せば出てくるんですが、この子は賢い領域にいたので担当ではないですが将来が楽しみです。顔が小学校で仲の良かったとても頭のいい同級生に似ていました。
ぼくと似たタイプの(つまり社会不適合傾向のある)人によく教えているんですが、数学を勉強した後の脳の疲労にはブドウ糖が効きます。言語学習の後も同じような疲れが出てやっぱり同様に効きます。ビタミンB群サプリもオススメですが最近部屋がややビタミン剤独特の臭いになってきて悩んでます。
2022-08-22
おひさしぶりです!!! もーりーです!!! 更新を忘れるとすぐ一ヶ月なんも書かん。バカがよお。
0815-0818
8月15日から18日にかけて北海道に行ってきました。初北海道上陸でなかなか楽しかったです。人と美味しいものを食べながら積もる話ができるというのもいいですね。宿に帰るという非日常感に誘発される話も多く面白かったです。あとジンギスカン初めて食べました。めちゃウマだった(羊なのに……w)。今まで食べたどの肉とも違ってて味覚のライブラリが更新される感覚があり、この歳になると新鮮な体験でした。サッポロビール園で食べたので当然サッポロビールも飲みました。ビール苦手民でしたが、ファイブスター…………、美味い!! ちゃんと美味しく飲めました。美味い酒と美味い肉以上の幸せは存在しない。トルストイも『人生論』でそんなことを書いてた気がします。よく知りませんが。
あとは小樽に行ったり(魚真という寿司屋でシャコを初めて食べました。余談ですがシャコ類のパンチはカメレオンの舌と同じ原理で動いていて、筋肉の収縮ではなくパチンコのようなシステムになっています)、円山動物園に行ったり(ヒグマを初めて見ました。ヒグマは落ち着いて眉間をパンチすると怯むらしいですが、あんな生物の眉間を殴るのは無理だと思います)、北大前の古本屋を見たり、富良野の方までドライブに行ったりしました。
札幌の最高気温が東京の最低気温になってるのを見たときはマジで移住を考えました。夏から秋にかけてだけ北海道大学さんに転入したいです。気温が低いのもですが、空気がカラッとしていて過ごしやすいのも大きいです。羽田に帰ってきたときは絶望的な感情になりました。
かなり楽しかったので、次は一人旅行も検討してます。人と旅行に行くのも好きなので、ご連絡があればすぐに行きます。レンタル教養人としてご活用ください。
レンタル教養人を名乗るわりに人生初が多いな。
0819
さすがに四日間の旅行から帰って疲れ果てていました。ほぼ寝てた気がします。
0820
なんか6時間くらいバイトしてました。塾の方はお盆休みで一週間以上塾講師してなかった身体に急にそれはキツいって。バイトの前に本屋に行って『クロシオカレント』(こかむも,KADOKAWA)、『ちぐはぐな身体 ファッションって何?』(鷲田清一,筑摩書房)を購入しました。『クロシオカレント』、異常性を自然に描く作風でめっちゃよかったです。サメミちゃんよすぎる……クソでかい上位存在の女の子かわいいよね……。
あとこの日からGoogleカレンダーで予定とタスクを一元管理するのを始めました。とにかく予定をカレンダーに書いていって時間を作る感じです。『時間術大全』て本を最近読んで、これはかなり使えるなと思いました。予定を組む段階にもう少しインセンティブを組み込まないと継続が厳しくなりそうに感じるのでそこはちょっと考えてます。GoogleのTO DOリストと連携させるとカレンダーに入れたり入れなかったりが自由なのでいい感じです。
0821
眼鏡を直してもらいました。ちょっと直してもらうだけでピッタリになってプロの技ってすげ〜と思いました。最近すこし違和感があったのですが、自分が思ってる以上にフレームって緩むし歪むんだなと思いました。世界が矯正されました(本当にそれくらいの衝撃がある)。
0822
今日は朝は読書をして(正確に言うと読んだ本の内容をまとめていて)、スマホとiPadのデバイス周りを整理しました。そういえばずいぶん前にApple Pencil(第1)の充電部分の蓋を紛失してしまって、結構困っています。その後はバイトに行ったら生徒が休みになってなんか事務作業をしていました。虚無。帰りにアーモンド効果を買って飲んで今この日記を書いています。
昼間、急に海ほたるに行きたいなと思いました。まあ欲求を分析すると夜の海が見たいってだけなので海ほたるでなくてもいいんですけど。享年20歳になるにはあと一ヶ月強くらいで死ぬ必要があるらしいです。それまでにいくつのことができるでしょうか。
有益なインターネット[非存在]をしていたら玉手慎太郎さんという研究者のアカウントを見つけました。実際にはアマルティア・センでディグってて見つけただけです。この人の読書ノートをスライド形式にするやりかた、古くは梅棹忠夫のカード法にも似ていますが、これはいいやり方に思えたので参考にしていきたいところです。知識のパッケージ化に関しては常に悩みながら生きています。いい情報があれば教えてください。
もう少し書きたいネタもあったのですが、ここまででもう二千字になってしまったので一区切りとします。
おやすみなさい。